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母似の息子、父似の娘。

いづみブログの「女の本能」にトラバ。
ちょっと話題としてずれそうだと思ったので、
コメントでなくトラバさせて頂きます。


息子の顔は母親に似て、娘の顔は父親に似る事が多い。
統計的にそういう傾向があります。
いったいなぜでしょう。
竹内久美子氏の著書をもとに、解答にあたる部分を探ってみましょう。

人間の染色体は全部で23対、全部で46本。
内訳は22本の常染色体と1対の性染色体。
性染色体は男で「XY」、女では「XX」の状態です。

まず息子が母親に似る、という話からします。
息子ならば男なので当然「XY」。
このうちの「Y」は絶対に男である父親から由来します。
母親から「Y」は渡せない、女性は「Y」を持ってないわけですからネ。
そして息子の「XY」の「X」のほうは必ず、女性である母親由来になるのです。
さらにここがポイントなのですが、
実は性染色体「X」と性染色体「Y」は情報量において対等ではない。
「X」のほうが凄いのです。もう情報量満載。
かたや「Y」のほうはしょぼいもんです。
オス化のスイッチ程度の情報しか載せていない、スカスカの染色体。
ということは、
母親にとって息子は、自分の遺伝情報をたっぷり載せた「X」を受け継いだ、
非常に結びつきの強い関係ということになります。
情報量が多ければ、顔が似るのも当然なのです。

次に娘の場合はどうなのか。
娘は「XX」。それぞれの「X」は父親と母親由来。
で、この2つの「X」は対等か。
違います。父親由来の「X」のほうが強いらしいのです。
これは最近さまざまな症例からわかった事実。
女性の性染色体「X」の受け渡しにおいては、父親由来の影響が強い。
とすれば娘が父親に似るということは極めて順当と言えるのです。

父親からすれば、息子には自分の情報満載の「X」を渡せないわけですが、
娘において初めて「X」を渡すことができます。
そういった意味でも父親にとって娘は可愛い存在なのです。
娘にメロメロの父親が多いのもむべなるかな。
逆に、母親も息子を可愛がる傾向にありますね。
それも自分の遺伝情報をよく受け継いでいるからで、究極的に言えば、
自分の遺伝子のコピーを残すために母親は息子を応援するとも言えます。

ただ、すべて遺伝子レベルの影響力の問題ですから、
必ず似るというわけではありません。
似てない親子もたくさんいますしね。
あくまで傾向ということです。

ここはテストに出ますからね。きちんと覚えておくように。


ところで、
今テレビに映った高木ブーの娘も…似てますなあ…。
「ブー情報」をたっぷり渡してしまったのね。
by shinobu_kaki | 2004-09-19 11:22 | なぜ、どうして。

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by Shinobu_kaki
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