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「老い」のイメージについて。

「君は今という時間、不可避の選択をしますかね」極東ブログ

最近、どうも自分は老いたような話ばかりしている。
今から5年前、35歳の頃にはそんなこともなかった。
人は40歳になると「老い」をイメージするのだろうか。
いや、そんなこともあるまい。
どちらかというと自分個人の生活環境の変化によるところが大きいのだろう。

35で結婚して(その時のエントリ→35)、
子供が生まれることがわかって、郊外に引っ越して、
オリンピック100m走でウサイン・ボルトが優勝した夏に娘が生まれた。
とても素晴らしい体験だったと思う。
それからの4年、自分の人生は明らかに家族をメインに動いていた。
そうしたあれこれが自分に「老い」をことさらにイメージさせた。

老いるとは、何かと総括的になるということで、
わかることとわからないことの線引きをしてしまうような部分がある。
わからないであろうことを「わからない」と措定してしまう。
つまり諦念を発動させる。積極的諦念。
体力の問題もあって「あれもこれも」とは行かないのだろう。
と、枯れたようなことを語るには40歳はもしかしたら早過ぎる。

年を取らない人はいない。
だからこそ人は望んだ形で老いていきたいと願う。
可能性が消えゆく、できないことが増えてゆく中で、
そうした実利的な云々だけではなく、
「ありよう」というか佇まい的な意味で、
自分は自分の望むのに近いかたちで老いていきたいなあと、
かように思うわけである。
by shinobu_kaki | 2013-01-10 23:31 | ライフ イズ

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