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ジダン、真相について語る。

イタリアの優勝で終了したドイツワールドカップ2006の決勝、
延長後半イタリアのマテラッツィに頭突きを食らわせ一発退場となった、
フランスの英雄ジネディーヌ・ジダン。
その原因となったと思われる、
レッドカード直前のマテラッツィとのやりとりについて、
フランスのテレビが報じた模様です。
ていうかもう、ニュース配信されてるからみんな知ってるよね。

ジダン、真相について語る。_a0022014_10342740.jpg

全世界が注目した、ジダン本人のコメント。

「とても個人的なことだ。母と姉を傷つけるひどい言葉を繰り返された。
1度や2度ならともかく、3度となると我慢できなかった」

「言葉はしばしば(暴力)行為よりきつい。
それは、私を最も深く傷つける言葉だった」

「(どんな言葉だったのかについては)とても口には出せない」

「W杯決勝の、しかもサッカー人生の終了10分前に
誰が面白半分にあんなことをすると思いますか」

「挑発した側も罰せられるべきだ」

「20億、30億人が見守る中での私の行為は許されないもので、
特にテレビを見ていた子供たちに謝りたい。
やっていいこと、悪いことを子どもに教えようとしていた人にも謝る」

「後悔はしていない。後悔すれば彼の言葉を認めることになるから」



…とまあ、こんな感じ。
そしてこの一連の騒動で思うのは、イメージって大切だなということ。

8年前のフランスワールドカップ、
イングランド×アルゼンチン戦でのベッカムの退場の時は、
メディアはいっせいにベッカムを「愚か者」として叩きまくったけど、
なんか今回はジダンを擁護する声がやたらと多い気がする。
ジダンの件は、やったこと自体はベッカムのそれをしのぐ激しさなのだが。
これは見た目その他からくるその人の印象、つまり、
「チャラチャラしたベッカムと、ストイックなジダン」というイメージ、
そんなことが関係しているのじゃないかと思う。
実はジダンは暴力行為による退場がけっこうあったりだとか、
実はベッカムはものすごい練習の虫で、
血のにじむような努力であのフリーキックを手に入れただとか、
いまひとつピンとこないじゃない?
今回の件に関しても、「ジダンはそんな人じゃないよ」と
世界中の人々がどこかで思っている気がする。
でもジダンのことなんか、大概の人はメディアを通してしか知らないのに。

もちろんマテラッツィの「悪名」も関係している。
彼の暴力的な側面は前からとても有名で、
とんでもなく荒っぽいプレーの映像を僕も何度も見た。
試合後に殴られて血だるまにされた、という選手もいる。
そんなマテラッツィだから、今回の件で世間はジダンに同情的なのかも。

でもこれも、すべてイメージ上の話でしかない。
本当のところはわからない。
そして真偽がドーシタコーシタと、
「外野」があれこれ言うのもなんだかちょっと違う。

でもまあ、ゴシップってそういうもんですけどね。
by shinobu_kaki | 2006-07-13 10:34 | さかー考

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