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【琉球回遊魚 その3】うりずん大盛況。

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東京を発つ前日に、6時からで予約を入れていたのだが、
待ちきれずに開店の5時半から行ってしまった。
ゆいレール安里駅近くにある「うりずん」は、これもまた有名店である。
行くと、カウンターにはもうちらほらと客。
開店とほぼ同時に入ったはずなのだが…これも沖縄時間か。
店内はすごく暗い。なのでカメラに苦労した。光を拾えないのだ。
ふと入り口から外を見ると、外はまだ明るかったりする。
完全に隔離された別空間の趣きだ。
カウンターに座ると、目の前には、巨大な瓶がどすんと鎮座している。
その下にはクースーの壷がある。ひしゃくで掬ってくれるのだ。
かのさとなおさんをして、
「沖縄初心者にとって、あの接客はびびる人もいるかもしれない」
というコメントがあり、いくらか覚悟をして行ったのだったが、
いやいやどうして、にこやかでとても気分の良い接客に触れることができた。
それは僕が「沖縄初心者」ではあるけれど、
「飲み屋初心者」ではなかったからかもしれないが。

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店内はまるで土蔵の中のようなしつらえ、酒を飲むのに適した気分になる。
壁にメニューはあるものの、有名店らしく手元にきれいな品書きが。
見ると、なじみの薄い沖縄料理の中身が写真付きで一覧になっている。
ベテランはこういうのを嫌うはずだ。でも初心者にはこの親切さがとても嬉しい。
一杯めのオリオンビールを飲んでいると、徐々に客が入って来た。

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絶対に食べた方がいい、この店発祥の「どぅる天」。
めちゃくちゃ美味い。田芋と茎を茹でて炒めたものらしい。
ホクホクとしかしネットリとして、なんというか新しい食感である。
聞いていると、来る客来る客がみんな頼んでいる。店の看板メニューなのだ。

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やはりはずせないゴーヤチャンプルー。
とても一般的な沖縄料理だけに、店によって味わいが明確に違う気がする。
そういった意味で、やはりベーシックにどこででも頼みたい。

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お椀にアツアツで出てくるラフテー。美味し。
この他に海ぶどうも頼んだが、とにかく店が暗くて写真が上手く撮れない!
カメラマンはそこで「ま、いいや」とあきらめ、食べる飲むに徹しましたとさ。
この時点で店は満席。立って待っている客も現れた。

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泡盛はいつも迷うが、そこでしか頂けないもの、という観点で
ここでは「うりずん」特製のクースーを頼む。
カウンターの中の瓶から柄杓で泡盛を汲んでくれる。
その昔「泡盛は水で割りながら」との誓いを立てた私は、
ロックグラスにカラカラと、水を注ぎながらゆっくりと頂く。
添えてあるのは細長いお品書き。

そろそろ帰ることにするが、お勘定を頼んでも混んでいるのでなかなか来ない。
「お勘定の方、あと1時間待ってネ」という店員のオヤジギャグ(女性だったけど)。
ちょうど泡盛も切れたところで最後の1滴をグラスに注いでいると、
カウンターの奥に座っていた常連客らしき人が、
「もう、飲めませんから」と瓶に残った泡盛を譲ってくれた。
もちろん、ありがたく頂戴する。
こういうのってとても楽しいよね。もらうにしても、あげるにしても。

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なにせ5時半スタートなので、じゅうぶん満足して店を出ても7時台。
徐々に増えた待ち客は店の外まで溢れていた。
もともとかなりの人気店ということもあるし、
この日が日曜日で他の店が閉まっていたということもある。
調べたが、那覇は日曜日が休みの店がとても多いのだ。
しかし「うりずん」、有名店だけのことはある。
「こぢんまりとして料理もいけて、泡盛の種類がめちゃ豊富な沖縄らしい店」という、
客のわがままなニーズを十分に満たす良店ではないだろうか。
いつか再訪を希望する。そして「どぅる天」をまた食べるのだ。
by shinobu_kaki | 2006-09-07 09:37 | チープ・トリップ

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