2008年 02月 11日
スペックではなく
『あ、この人だ』と思った人と一緒になったほうが、
たとえ相手がいろんな点で欠けていても、
しまいにはうまくいくようだね。
少なくとも自分は満足する。
損得で選ぶと、お互いに期待に値するような存在じゃないことは、
すぐにわかっちゃう。」
加島祥造(詩人・墨彩画家)
感覚的な判断というのは決して薄っぺらいものではなく、
服を買ったり家を探したり、お店で食事のメニューを選んだり、
また好きな相手を判断したりというケースで、
我々は常に感覚的な判断というのを行なっている。
むしろ頭や理屈で知覚していると思っていることなんて、
ほとんど自分を納得させるための材料でしかないことが多い。
これは人間の弱さの部分だ。
つまり失敗、後悔が怖いので、間違った時の「理由」が欲しいのである。
腹をくくるということはそれほど難しい。
そうして、自分が本当に欲しかったものを見失ってしまう。
僕の場合は経験上、
人生に関わるような大きな選択の局面のほうが、
むしろ腹をくくるのは楽だった気がする。
逆にすごく小さいことで迷ったりしてね。
そんなことを思うと、後悔の大きさと選択を逡巡することは、
必ずしも比例しているわけではないようである。