2008年 07月 15日
個性と勇気。阿久悠&ジョブス
売れないけれど、いいねとか、凄いねとか、面白いねとか、
新しいねとかいわれる作品は書けるはずで、
そっちのタイプでありたいと思いつづけ、それがぼく流の意欲であった。
売れなくてもいいと、思っているわけでは決してない。
売るために志を変えないだけのことで、
これが売れたら最高なんだがな、と常に思っている。
それは無名の時から、三十五年過ぎた今でも、少しも変わっていない。
(阿久悠/作詞家)
これ、いいですね。
商業ベースで「事情」におもねる、
大仰な言い方をすると「魂を売る」という状況は、
何かを制作する仕事においては常に起こり得る。
でも、自分自身のオリジン、
かけがえのない固有性というのは、
何人にも侵されるようなものではない。
スティーブ・ジョブスは有名なスタンフォード大学のスピーチで、
以下のように言っている。
他人の意見の雑音で、自分の内なる声をかき消してはいけない。
最も重要なことは、君たちの心や直感に従う勇気を持つことだ。
心や直感は、君たちが本当になりたいものが何かを、
もうとうの昔に知っているものだ。
だからそれ以外のことは全て二の次でいい。
共通項は、「勇気」ということかな。
自分を通すのって、軋轢に負けないだけの勇気がいる。
そんな自分を守るために狡猾さ、したたかさは必要だけど、
それより何より自分を信じる勇気のようなものが、
青臭いと言われようとも大切なのだということ。
今日は、いや今日「も」とても眠い。
なんだか春みたい。
夏ってこんなに眠くなる季節だったっけ?